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2024年09月29日

最強の医療保険はこれだ!



生命保険、医療保険、火災保険など•••さまざまな保険が存在しているのは、みなさんご存知と思います。

その中で今日は、職業柄もあって医療保険に関連して、
『これが最強の保険!』というものを紹介します。

ズバリ、国民皆保険高額療養費制度です。
これらは公的保険の分類になります。

国民皆保険は、日本国民全員が入ってるものですね。
このおかげで私たちは3割負担(人によっては1割や2割)で医療を受けることができます。

社会保険料として引かれる額は年々上がってはきていて家計に痛いですが、
ずっと昔は身分の違いや金銭的な事情で医療を受けられない時代がありました。
そう考えると、国民皆保険はとてもすごいものだと感じます。

そして、高額療養費制度。高額医療費制度と呼ぶ人もいますが、これもすばらしく•••
外来受診も入院・手術、薬代すべてを含めて、収入によって支払う限度額が設けられています。

たとえば、全額100万の医療費がかかった場合、窓口で支払う金額は医療費3割負担の人で30万となりますが、
高額療養費制度を申請していると実質の負担が8万7000円ほどになります(※年収が370〜770万の人の場合です)。
これは年間で何回までという制限はなく、毎月適用されます。


ここだけの話、私は民間の医療保険に入っていません。
以前は月2000円の生命保険もかねた保険に入っていましたが、契約内容をよく見直した結果不要だと判断しました。
年間2万4000円節約できました。

そして、最近知人の奥さんが入院され手術されたそうです。
奥さんの親御さんが医療保険に契約されていたそうで、給付額やこれまでの支払額、医療費と、細かい金額を知人が教えてくださいました。

【某医療保険A】

前納(9年11ヶ月分):1,067,397円(月額換算8,970円)

受け取った保険給付金:290,000円

差額:290,000円 - 1,067,397円= -777,397円

【某医療保険B】

前納(9年11ヶ月分):1,332,260円(月額換算11,196円)

受け取った保険給付金:760,000円

差額:760,000円 - 1,332,260円= -572,260円

実質、マイナスとなってしまっていますね•••


そして、手術費用、入院費用等で実際の請求額は297,718円だったそうです。 
高額医療制度適用により実際に病院に支払った金額は、92,708円とのこと。

結果論となりますが、民間の医療保険に支払っていた保険料およそ2万円を貯金していれば、
9年11ヶ月で238万円を突然の医療費などに対応できる資金にできていた、ということになります。


「何があるかわからないことに備えるのが保険だろう!」
と指摘される方もいらっしゃいますが、日本に住んでいれば医療費は貯金で賄えます。

支払う金額がまだ小さいので、なかなか価値を感じられないかもしれませんが、
日本で公的保険対象となる治療は「国に認められた標準治療」です。
標準治療は世界では『ゴールデンスタンダード』と言われています。
世界の研究データを集め、科学的根拠の上で効果があると認められた、とても信頼性のある治療方法なのです。

「生活に余裕がないから保険が必要だ」
こう考えることは、公的制度や民間保険の内容をよく知らないから、という原因があるかもしれませんね•••?

金融庁が配布している、公的制度のリーフレットがありましたので、ご参考に▼
https://www.fsa.go.jp/ordinary/insurance_leaflet.pdf


先日は、レプリコンワクチンを発売する明治ファルマが、
ネット上でデマを流し続けている個人や団体に激おこになってるよというニュースを見ました。

そりゃあ、ワクチンの作用や免疫機構を理解していない人たちに、ネットで嘘を書かれたらたまったものじゃないですよね•••
もしそのデマを信じて差別や誹謗中傷、暴力が起こったら、というのもありますし、
コロナの重症化リスクが高い患者さんたちがワクチンを打たず、コロナに感染したら•••
想像するとゾッとします。

今回のワクチンデマ騒動は、オイルショックやコロナ禍初期の「トイレットペーパーがなくなるぞ!」のように見えますね。
情報は本当、受け取ってそのまま感情的になるのではなく、まず落ち着くことが必須です。

明治ファルマが一般の方向けに、ワクチンの情報をわかりやすく説明しています▼
https://www.meiji-seika-pharma.co.jp/meiji-rep/for-public/
  
タグ :医療保険


Posted by 奄美のとある医療従事者 at 07:13公的制度

2024年09月25日

ITリテラシーの大切さ



『ファクトフルネス』の本にあるように、
人はドラマティックな表現にばかり目や記憶がいってしまうんだなと痛感しています•••

私の発信している情報は理論的に専門分野を説明しているのですが、
一般の人から見れば”ただの一意見”となるのですね。。
混乱によって厚生労働省や役場、医療従事者たちの仕事が増えないことを祈ります。


「学会や個人クリニックが出してるから、そうなのだろう」
そういった判断は、情報を鵜呑みにしていることと変わりありません•••
声明など情報を見ましたが、免疫機構を学び理解している人たちには
「•••なぜ??」とハテナが頭に浮かぶ内容です。

この団体や医師たちはもともと「新しいワクチンの機序を理解しておらず懐疑的だった」という背景を、
知っている・知らなかったで感情の揺れ動き方は異なってくるでしょう。


ただ、私の目的は議論に勝つことではなく、
「ひとりでも多くの人の不安や困惑を解消したい」ということが目的です。

レプリコンワクチンの作用を説明した記事を読み、理解されたなら
「騒ぎになってたけど、問題ないワクチンなんだね」
と気づくはずです。
このブログを見続けてくださってる方々にはきっと思いが届くと信じて、今日も記事を書きます。


インターネットの発達で、さまざまな情報が得られるようになりました。
ブログ、SNS、Youtube•••
テレビや雑誌と違い、誰でも情報発信が気軽にできる時代となっています。

そのため、専門知識を学んでいない人や、医師の資格を悪用しトンデモ医療をビジネスにしている人たちが
情報発信しているケースも増えました。
テレビや雑誌にも誤った医療情報が多くあり困っていましたが、今は発信者が数え切れないほどいて•••

ひとつの情報を正せばまた違う情報が出て、と、無限のモグラ叩き状態です。。

トンデモ医療系の情報のほうが儲けられるので検索は上位になりやすく、正しい情報は埋もれてしまいやすい状況。
それだけならいいのですが、医療の誤情報は人の健康を脅かし、さらには高額なサプリメントを買わされて借金を背負う人も。

現代においてITリテラシーは、自身を守るための必須の力と言えます。

私の基準としては、訪問や電話、広告、噂話を含め、向こうからこちらに来た情報に良いものは少ないです。
ハズレ情報はお客さんになるであろう人たちに覚えてもらうため、衝撃的でおもしろいフレーズにしてあったり、
ちょこっと専門用語を入れてそれっぽく見せています。
(マーケティングの悪用ですね)

落ち着いて考えて、自分で信頼できる情報源をもとに調べれば、
「あ、これって怪しいものなんだね」
とわかります。

ちなみに信頼できる情報源の基準は、公的機関が発信しているかどうかです。
以前の記事に書いたように、国への不信感がやや強い傾向にある現代ですが、断言します。

公的機関に勤める人たちは、私たちより賢い人たちばかりです。

公的機関の仕組みには非効率的なものがあったり、利権があるんだろうな〜と考えられるものはありますが、
国民に被害のないよう検査していたり、検査の基準を厳しく設けていたり•••
それをするためにはとてつもない知識が不可欠です。
海外の研究データを含め、莫大な量を調べた上で責任を持って決定しています。

〜〜学会のような団体は、名前が知られていないようなものもたくさんあり、
残念ながら信頼できるとは言い切れません。。


餅は餅屋という言葉があります。

たとえば、
野球を習いたい!と思った時、料理人にコーチをお願いしに行きません。
プログラミングを勉強したい!と考えた時、パソコンを触ったことのない人に聞こうとは思いません。

ITリテラシーを鍛えることは、方向性を間違えない上での必須スキルですね。
登山のように方向を誤れば、遭難したり、崖から落ちてしまうリスクが•••
もし方向を間違っても、戻れるうちに早めに対処することが必要です。


次回は公的制度について触れようと思います。
  

Posted by 奄美のとある医療従事者 at 14:25ワクチン

2024年09月24日

製薬会社が儲けることは悪いこと?



「製薬会社はお金儲けばかり考えている」

このようなグチ?をよく聞きます。
政治家、大手メーカー、製薬会社の不祥事や事件はメディアで取り上げられ、
いいイメージはなかなか定着しないかもしれません。

しかしよーく考えてみると、利益がないと会社は回らないです。

家庭も収入があるから豊かに暮らすことができ、健全な職場なら
「自分の頑張りが給与に反映して、家族の喜ぶ顔を見ることができる」
となるはずです。

収入がないと、どうなるでしょうか?

•••企業も同様の流れができると想像できないでしょうか。

製薬会社が利益を得れば、そこに勤める会社員の給与に反映され働き甲斐を感じ、
さらにいい働きができるかもしれません。
そして会社はお金があるので新しい良い薬を開発し、
私たちの生活をより良くする手助けをしてくれることにつながります。

逆に、利益がなければ•••
社員の給与は下がり、働くことに意義を感じられなくなるかもしれません。
新しい薬を開発するお金がなく、またこれまで作っていた薬の製造も維持できない状況となる•••


どちらが私たちの生活にとっていいことでしょうか?

個人消費の観点でも見てみると、給与が上がってる社員はものやサービスを買うことにつながり、
他の業種の経済も潤ってくることも考えられます。
お金が回ることで生活がより良くなる、これが資本主義のメリットだとも言えます。


日本昔話などでお金持ちはずるい、性格が悪いというイメージがなぜかあります。
どんな企業も個人も、不正に儲けていることは誠実性に欠け良くないですが、
真っ当にビジネスをしている企業、個人を批判するのは、批判する人のことを疑ってしまうかもしれません。


『ファクトフルネス』という本にあるように、
私たちの持ってるイメージはドラマティックな表現による思い込みではないか、と
常日頃落ち着いて考える必要があるかもしれませんね。


新しいワクチンが出ても、慌てず正しい情報を得ましょう。
レプリコンワクチンについての記事はこちら▼
https://amamimedi.amamin.jp/e859844.html  

Posted by 奄美のとある医療従事者 at 06:21経済

2024年09月23日

ワクチン忌避は昔から?



昨日の記事をご覧くださった方々、ありがとうございました!
問題の記事が現時点で閲覧数1位となっており、どうすればいいのか悩みますが•••
淡々と繰り返し伝えていくしかないんだろうなと思います。

仕事があるので毎日更新はできませんが、できる限り続けていきます。

(医師会の先生方が、市民のみなさんに向けて情報発信していただけると少しずつ変わってくると思います!
お忙しいとは思いますが、何もしなければ何も変わらないままです•••
先生方自身が難しいようなら外注したり協力者を募るなど、どうかお願いいたします)


今日は短い記事ですが、ワクチンへの疑いは昔から存在します。

天然痘ウイルスが世界でまだ感染拡大している時代。
「牛の乳搾りをしていて牛痘(ぎゅうとう・牛がかかる天然痘)にかかった人は、天然痘にかからない」
という話をヒントに、ジェンナーという人が『種痘』という予防方法を生み出しました。
この種痘のおかげで天然痘の抗体を作り、人々は安心して暮らせるようになりました。

日本にこの種痘が入ってきた時は1849年、
「ワクチン打つと牛になる」
という噂話が広がり、ワクチン忌避が広がったと言われています。

今の時代の人たちなら、「そんなこと起こるわけがない」と思いますよね。
笑ってしまう人たちもいると考えますが、しかしmRNAワクチンについて同様の現象が起きているのではと感じます。

効果の仕方が複雑だから、理解するには知識が必須となります。
ワクチンの誤情報はそれにつけこんで、本当のことと嘘を混ぜて発信されています。
(最近は病気の症状を混ぜ込んでいるものも見ますね)

嘘と本当を混ぜて話すことは、詐欺師がする方法と同じですね•••。

ノイジーマイノリティ、エコーチェンバー現象というものが存在しますので、
受けた情報を鵜呑みにするのではなく、5分間落ち着いて考える習慣が必須です。

ネットリテラシー、ヘルスリテラシーを身につけて、生活の質を上げていきましょう!
私は冒頭の写真のように、みなさんが笑顔で過ごす姿を見るのが嬉しいです。  

Posted by 奄美のとある医療従事者 at 07:05

2024年09月22日

レプリコンワクチンについて



以前使用していたアカウントのパスワードを忘れてしまい、ログインできなくなったので•••
改めてブログを作成いたしました。
非科学的な主張をする方と議論をするつもりはないため、コメントは一切不可とさせていただいております。
改めて、どうぞよろしくお願いいたします。

先日、レプリコンワクチンについて誤った情報が配信されているのを見かけました•••
とても悲しい気持ちです。

コロナワクチンが出始めた頃は『ワクハラだ』と、情報発信を責められたものですが、
今回はワクチン接種する人々への差別行為につながらないかと危惧しています。
(ちなみに、私は打ちます。1万5000円と高額ですが、医療保険をアテにしたり、コロナの症状で仕事に支障が出るほうが高くつくと判断したためです)

ネットで検索すると「日本看護倫理学会」の声明や個人クリニックがヒットしますが•••
もともとコロナワクチンへの懐疑的な考えを発信しているところで、情報に偏りがあります。
免疫機構を説明してくださいと聞いても、答えてくれなさそうな印象•••。

Google検索でヒットするものが正しいとは限らないので、注意しましょう。


レプリコンワクチンですが、カタカナで新しい名前なので警戒する方がいらっしゃると思います。
作用の仕方については、従来のmRNAワクチンのパワーアップ版です。

結論からいいますと、ワクチン接種者からシェディング(伝搬)することは一切ありません。
こういった内容はコロナウイルス自体と情報が混ざっている印象ですね•••。

mRNAワクチンは、ウイルスそのものではなくウイルスの設計図を体内に入れ、
その設計図をもとに体の中でウイルスに対抗する免疫を作ります。
病原体のウイルスが犯罪を起こした犯人、免疫が警察とすると、
『犯人の似顔絵を警察に覚えてもらい、犯人を見かけたら警察に対処してもらう』
こういった感じです。
(発信内容を見て、信頼できるサイトに書かれていることからまねて表現しました)

レプリコンワクチンが、このmRNAワクチンのパワーアップ版と先に書きましたが、
レプリコンとは「自己増殖できるウイルスの遺伝子」です。
この説明だとウイルスそのままのように聞こえますが、mRNAワクチンと同様、
感染や病気を起こす能力が失われているものとなるため、接種しても感染症にかかる心配はありません。

レプリコンは主に、
・コロナウイルスのスパイク抗原(ウイルスの設計図、つまり「犯人の似顔絵」です)
・RNAレプリカーゼ
これらふたつのRNAからできています。

RNAレプリカーゼは酵素の一種で、ウイルスの設計図を効率よく増やすことができます。
これまでのmRNAワクチンに比べ、この酵素のおかげでウイルスの設計図が少なく済む形となります。
似顔絵をコピーしてくれているような存在ですね。


よく言われる心配事を簡単に説明しますと、

○使用するのはウイルスの設計図で、病気を起こす遺伝子は含まれていません。

○mRNAは染色体に入らないので、染色体DNAに組み込まれません(遺伝子操作されません)。

○mRNAの自己増殖には限度があり、無制限に増え続けることはありません。

○成分はいずれ体内で分解されていくため、体内に残り続けることはありません。

○ウイルスのスパイク抗原に感染力はないため、他人に伝染することはありません。

○副反応の報告は増えておらず、mRNAワクチン同様、安全で効果的なワクチンです。



ワクチンを接種するしないは個人の判断に任せますが、
誤った情報をもとに判断することはとても残念に思います。
正しい情報源から考え、判断してくださいね。
(たいてい、一般の人たちの間で出回る医療情報はデマであることが多いです)


反ワクチンは陰謀論のひとつと言われてます。
陰謀論にはさまざまなものがあるようですが、
政治不信や原因他人論がおおもとのように考えます。

政治の不透明性や増税など要因があるのはわかりますが、それを誰かのせいにしても自分の生活はよくなりません。

近年勉強していて実感するのですが、日本は公的制度に恵まれています。
国民皆保険といった公的保険、公的年金など•••
恥ずかしながら、勉強していて初めて知った制度がたくさんありました。
これらを知ると、余分な民間保険に入りすぎていないかを確認することができます。
(そうすると月々の保険料を見直すことも可能となります)

日本に生まれてきて自分は運がよかったと思えるようになりましたが、
本に出会い、時代とともに世界は豊かになっていることを実感しました。

2019年にベストセラーとなった『FACT FULNESS(ファクトフルネス』、ぜひみなさんに読んでいただきたいです。


来月には奄美市主催のイベントがあるようですね。


https://www.city.amami.lg.jp/kikaku/event/10051ikaken.html

これも勉強になると思います。


子宮頸がんのキャッチアップ接種終了期間も迫ってきました。
対象の女性は接種の検討をお願いします。
当時騒ぎになった副反応は、ワクチンの成分によるものではなかったという報告がどんどん出てきています。
東京では男児も公費対象となるほど。

子宮頸がんも、コロナ感染も、麻疹も•••すべての病気は、できることならならないほうが絶対にいいです。
病気の恐ろしさを知っているからこそ、断言できます。

何事でも、目先のことだけじゃなく総合的に考えて選択することがベターです。

生活の質を長くよくするため、正しい医療情報を知り判断していきましょう!
  


Posted by 奄美のとある医療従事者 at 07:32ワクチン