2025年05月06日
「もしも」に備える。生活防衛資金とは

病気、ケガ、突然の退職、災害…。人生には予想外の「もしも」がつきものです。 そんなとき、暮らしを守ってくれるのが「生活防衛資金」。これは、収入が止まったときに生活を維持するための“使わないためのお金”です。
旅行資金や買い物貯金と混同しがちですが、生活防衛資金はあくまで「守り」のための資金。 目的を明確に分けておくことが大切です。
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■必要な金額の目安
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会社員の方は生活費の6か月分、 自営業やフリーランスの方は1年分〜2年分を目安に用意すると安心です。
たとえば、月の生活費が20万円なら、最低でも120万円、 自営業なら240万円を目指しましょう。 家族がいる場合は、その人数や支出に応じて上乗せを検討しておくとよいですね。
※会社員と自営業・フリーランスでは、公的なサポート(失業保険など)の内容が異なるため、備えておきたい金額にも差があります。このあたりのしくみは、また別の記事でくわしくご紹介します。
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■どこに置くべき?
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生活防衛資金は「すぐに引き出せること」が最優先です。 株や投資信託などは価格の変動や換金の手間があるため適しません。
おすすめは普通預金や流動性の高い定期預金。 ネット銀行を使えば利率も少し高く、管理もしやすいです。
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■まずは1か月分から
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「そんなに一気に貯められない…」という方もご安心を。 最初の目標は1か月分でOKです。
支出を見直して、外食やサブスクなど減らせる項目がないかチェック。 先取り貯金(給料日に自動で別口座に移す)を活用すると、 無理なくコツコツ続けられます。
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■家計簿で管理することが必須!
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大切なのは、貯めるだけで満足せず、 「今いくらあるのか」「いくら使わずに残しておくべきか」を 常に把握しておくことです。
だからこそ、家計簿での管理が欠かせません。
紙でもアプリでも、自分に合った方法で毎月の収支を“見える化”し、 生活防衛資金の残高もセットで記録する習慣をつけましょう。
「何も起きなかった=守られた」という安心感が、継続の力になります。
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■次回予告:「おすすめの家計簿の付け方」
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「家計簿は苦手」「どうせ三日坊主になりそう」 そんな声にお応えして、次回は初心者でも無理なく続けられる家計簿の始め方をご紹介します。
あなたにぴったりのスタイルが見つかるヒントになれば嬉しいです。