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2024年10月21日

注射の痛みを和らげる方法

先日職場でインフルエンザワクチンを打ってきました!

職場のインフルエンザワクチンは皮下注射で、痛いんですよね。。
(インフルエンザの症状に苦しむよりはずっとマシですが…)

そこで今回は、以前聞いたことがある『注射の痛みを和らげる方法』を試してみました。

結果…いつもより痛くなかったです!
この記事ではその方法をお伝えします。注射が苦手なお子さんだけでなく大人もおすすめです。

①注射する部位を冷やす
職場の冷凍庫にあった保冷剤を直前まで注射する部位にあて、冷やしました。
保冷剤がなければ、よく冷えた缶やペットボトル入りの飲み物も有効です。

注射する直前までおよそ1分ほど冷やすと効果が出やすいです。

調べてみると他にも方法があったのでご紹介します。

②注射の前に、針を刺す場所を押したり、軽く叩いたりする
注射の前に皮膚を圧迫したり叩することで刺激が脊髄に伝わり、注射の痛みが脊髄でブロックされ脳に伝わりにくくなります。
この方法は、コロナワクチンといった筋肉注射で効果が確認されているそうです。

③深呼吸し、注射を刺されている間は息を吐く
息を吐くことで副交感神経が優位になり、痛みを緩和できるとのこと。

やり方は、
『注射の針を刺す直前から刺し終わるまで、もしくは注射の薬剤が全部注入し終えるまで意識して息をはく』
という方法です。

言われてみたら、針を刺される時って息を止めてることが多いかも、と思いました。

④母乳や甘いものを飲む
甘いものを飲むことで、体内で作られる痛みをコントロール物質・内因性オピオイドが分泌され、痛みが和らぐということが原理らしいです。
予防接種の2〜3分前に飲むのが有効と言われてます。
次回、注射する機会があった時試してみようと思います。

母乳が有効とされるのは、
・母親に抱かれることで安心感がある
・母乳を吸うという行為で気をそらすことができる
・母乳の甘さから内因性オピオイドが分泌される
といったことが関係しているようです。

⑤薬を使う
これは痛み止めの飲み薬ではなく、貼り薬や塗り薬として製剤化されている局所麻酔薬のことを指します。
透析前や、レーザー脱毛前に使用されていることが多いですね。

こういった薬は医師による処方が必須となり、また注射の痛みを和らげるために使用する場合は健康保険が適用されず、薬代は自己負担となります。
目が飛び出るほど高価ではありませんが、可能なら事前にかかる医療機関に問い合わせておくのがおすすめです。

【お子さんの予防接種を控えた親御さんへ】
予防接種の前にはお子さんにその必要性を話してあげたり、注射を終えた後には「痛い注射をがまんして受けて、よく頑張ったね」とたくさん褒めてあげてください!
お子さんが予防接種を受ける理由を納得していると、注射の不安や怖さを感じにくくなり、痛みにも立ち向かうことができます。

注射があることを知らせると嫌がって逃げ出すから、と、お子さんに事前に伝えることなく病院に来られる方がいらっしゃいますが、こうするとお子さんにとってはかなりストレス。。
注射に対するトラウマを植え付けてしまう可能性があります。

「病気から守ってくれる注射だよ」と目的をお子さんがわかるように話す、
「じっとしていればすぐに終わるから、頑張ろうね」と励ますなど、
お子さんと向き合う気持ちを持っていただきたいです。


Twitter(現X)では以前、HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)対象年齢となった娘さんが怖がらないようにと、お父さんが一緒にワクチンを打ったと報告されているつぶやきを見たことがあります(娘さんは公費対象ですが、お父さんは自費接種)。

年齢を考えると、このお父さんがHPVワクチンを受ける効果は小さい可能性がありますが、娘さんはお父さんも一緒に打つということで孤独感がなくなり、ワクチンを打つ恐怖も和らいだと考えます。


これからインフルエンザなど予防接種をする方が増えてくる季節になりましたね。

注射の痛みを和らげる方法を知り、予防接種への抵抗感が少しでも小さくなれば嬉しいです。
予防できる感染症は対策を行いましょう!

金額が張りますが、今年は点鼻型(鼻から接種するもの)のインフルエンザワクチンが承認されました
一説によると、注射よりも効果が高いとか…!?

弱毒生ワクチンなので使えない方もいらっしゃいますが、注射が嫌という方は検討してみてもいいかもしれません。
奄美ではいつ導入されるのかな…?私が知らないだけならいいのですが。
  

Posted by 奄美のとある医療従事者 at 09:17ワクチン

2024年09月25日

ITリテラシーの大切さ



『ファクトフルネス』の本にあるように、
人はドラマティックな表現にばかり目や記憶がいってしまうんだなと痛感しています•••

私の発信している情報は理論的に専門分野を説明しているのですが、
一般の人から見れば”ただの一意見”となるのですね。。
混乱によって厚生労働省や役場、医療従事者たちの仕事が増えないことを祈ります。


「学会や個人クリニックが出してるから、そうなのだろう」
そういった判断は、情報を鵜呑みにしていることと変わりありません•••
声明など情報を見ましたが、免疫機構を学び理解している人たちには
「•••なぜ??」とハテナが頭に浮かぶ内容です。

この団体や医師たちはもともと「新しいワクチンの機序を理解しておらず懐疑的だった」という背景を、
知っている・知らなかったで感情の揺れ動き方は異なってくるでしょう。


ただ、私の目的は議論に勝つことではなく、
「ひとりでも多くの人の不安や困惑を解消したい」ということが目的です。

レプリコンワクチンの作用を説明した記事を読み、理解されたなら
「騒ぎになってたけど、問題ないワクチンなんだね」
と気づくはずです。
このブログを見続けてくださってる方々にはきっと思いが届くと信じて、今日も記事を書きます。


インターネットの発達で、さまざまな情報が得られるようになりました。
ブログ、SNS、Youtube•••
テレビや雑誌と違い、誰でも情報発信が気軽にできる時代となっています。

そのため、専門知識を学んでいない人や、医師の資格を悪用しトンデモ医療をビジネスにしている人たちが
情報発信しているケースも増えました。
テレビや雑誌にも誤った医療情報が多くあり困っていましたが、今は発信者が数え切れないほどいて•••

ひとつの情報を正せばまた違う情報が出て、と、無限のモグラ叩き状態です。。

トンデモ医療系の情報のほうが儲けられるので検索は上位になりやすく、正しい情報は埋もれてしまいやすい状況。
それだけならいいのですが、医療の誤情報は人の健康を脅かし、さらには高額なサプリメントを買わされて借金を背負う人も。

現代においてITリテラシーは、自身を守るための必須の力と言えます。

私の基準としては、訪問や電話、広告、噂話を含め、向こうからこちらに来た情報に良いものは少ないです。
ハズレ情報はお客さんになるであろう人たちに覚えてもらうため、衝撃的でおもしろいフレーズにしてあったり、
ちょこっと専門用語を入れてそれっぽく見せています。
(マーケティングの悪用ですね)

落ち着いて考えて、自分で信頼できる情報源をもとに調べれば、
「あ、これって怪しいものなんだね」
とわかります。

ちなみに信頼できる情報源の基準は、公的機関が発信しているかどうかです。
以前の記事に書いたように、国への不信感がやや強い傾向にある現代ですが、断言します。

公的機関に勤める人たちは、私たちより賢い人たちばかりです。

公的機関の仕組みには非効率的なものがあったり、利権があるんだろうな〜と考えられるものはありますが、
国民に被害のないよう検査していたり、検査の基準を厳しく設けていたり•••
それをするためにはとてつもない知識が不可欠です。
海外の研究データを含め、莫大な量を調べた上で責任を持って決定しています。

〜〜学会のような団体は、名前が知られていないようなものもたくさんあり、
残念ながら信頼できるとは言い切れません。。


餅は餅屋という言葉があります。

たとえば、
野球を習いたい!と思った時、料理人にコーチをお願いしに行きません。
プログラミングを勉強したい!と考えた時、パソコンを触ったことのない人に聞こうとは思いません。

ITリテラシーを鍛えることは、方向性を間違えない上での必須スキルですね。
登山のように方向を誤れば、遭難したり、崖から落ちてしまうリスクが•••
もし方向を間違っても、戻れるうちに早めに対処することが必要です。


次回は公的制度について触れようと思います。
  

Posted by 奄美のとある医療従事者 at 14:25ワクチン

2024年09月22日

レプリコンワクチンについて



以前使用していたアカウントのパスワードを忘れてしまい、ログインできなくなったので•••
改めてブログを作成いたしました。
非科学的な主張をする方と議論をするつもりはないため、コメントは一切不可とさせていただいております。
改めて、どうぞよろしくお願いいたします。

先日、レプリコンワクチンについて誤った情報が配信されているのを見かけました•••
とても悲しい気持ちです。

コロナワクチンが出始めた頃は『ワクハラだ』と、情報発信を責められたものですが、
今回はワクチン接種する人々への差別行為につながらないかと危惧しています。
(ちなみに、私は打ちます。1万5000円と高額ですが、医療保険をアテにしたり、コロナの症状で仕事に支障が出るほうが高くつくと判断したためです)

ネットで検索すると「日本看護倫理学会」の声明や個人クリニックがヒットしますが•••
もともとコロナワクチンへの懐疑的な考えを発信しているところで、情報に偏りがあります。
免疫機構を説明してくださいと聞いても、答えてくれなさそうな印象•••。

Google検索でヒットするものが正しいとは限らないので、注意しましょう。


レプリコンワクチンですが、カタカナで新しい名前なので警戒する方がいらっしゃると思います。
作用の仕方については、従来のmRNAワクチンのパワーアップ版です。

結論からいいますと、ワクチン接種者からシェディング(伝搬)することは一切ありません。
こういった内容はコロナウイルス自体と情報が混ざっている印象ですね•••。

mRNAワクチンは、ウイルスそのものではなくウイルスの設計図を体内に入れ、
その設計図をもとに体の中でウイルスに対抗する免疫を作ります。
病原体のウイルスが犯罪を起こした犯人、免疫が警察とすると、
『犯人の似顔絵を警察に覚えてもらい、犯人を見かけたら警察に対処してもらう』
こういった感じです。
(発信内容を見て、信頼できるサイトに書かれていることからまねて表現しました)

レプリコンワクチンが、このmRNAワクチンのパワーアップ版と先に書きましたが、
レプリコンとは「自己増殖できるウイルスの遺伝子」です。
この説明だとウイルスそのままのように聞こえますが、mRNAワクチンと同様、
感染や病気を起こす能力が失われているものとなるため、接種しても感染症にかかる心配はありません。

レプリコンは主に、
・コロナウイルスのスパイク抗原(ウイルスの設計図、つまり「犯人の似顔絵」です)
・RNAレプリカーゼ
これらふたつのRNAからできています。

RNAレプリカーゼは酵素の一種で、ウイルスの設計図を効率よく増やすことができます。
これまでのmRNAワクチンに比べ、この酵素のおかげでウイルスの設計図が少なく済む形となります。
似顔絵をコピーしてくれているような存在ですね。


よく言われる心配事を簡単に説明しますと、

○使用するのはウイルスの設計図で、病気を起こす遺伝子は含まれていません。

○mRNAは染色体に入らないので、染色体DNAに組み込まれません(遺伝子操作されません)。

○mRNAの自己増殖には限度があり、無制限に増え続けることはありません。

○成分はいずれ体内で分解されていくため、体内に残り続けることはありません。

○ウイルスのスパイク抗原に感染力はないため、他人に伝染することはありません。

○副反応の報告は増えておらず、mRNAワクチン同様、安全で効果的なワクチンです。



ワクチンを接種するしないは個人の判断に任せますが、
誤った情報をもとに判断することはとても残念に思います。
正しい情報源から考え、判断してくださいね。
(たいてい、一般の人たちの間で出回る医療情報はデマであることが多いです)


反ワクチンは陰謀論のひとつと言われてます。
陰謀論にはさまざまなものがあるようですが、
政治不信や原因他人論がおおもとのように考えます。

政治の不透明性や増税など要因があるのはわかりますが、それを誰かのせいにしても自分の生活はよくなりません。

近年勉強していて実感するのですが、日本は公的制度に恵まれています。
国民皆保険といった公的保険、公的年金など•••
恥ずかしながら、勉強していて初めて知った制度がたくさんありました。
これらを知ると、余分な民間保険に入りすぎていないかを確認することができます。
(そうすると月々の保険料を見直すことも可能となります)

日本に生まれてきて自分は運がよかったと思えるようになりましたが、
本に出会い、時代とともに世界は豊かになっていることを実感しました。

2019年にベストセラーとなった『FACT FULNESS(ファクトフルネス』、ぜひみなさんに読んでいただきたいです。


来月には奄美市主催のイベントがあるようですね。


https://www.city.amami.lg.jp/kikaku/event/10051ikaken.html

これも勉強になると思います。


子宮頸がんのキャッチアップ接種終了期間も迫ってきました。
対象の女性は接種の検討をお願いします。
当時騒ぎになった副反応は、ワクチンの成分によるものではなかったという報告がどんどん出てきています。
東京では男児も公費対象となるほど。

子宮頸がんも、コロナ感染も、麻疹も•••すべての病気は、できることならならないほうが絶対にいいです。
病気の恐ろしさを知っているからこそ、断言できます。

何事でも、目先のことだけじゃなく総合的に考えて選択することがベターです。

生活の質を長くよくするため、正しい医療情報を知り判断していきましょう!
  


Posted by 奄美のとある医療従事者 at 07:32ワクチン